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スピーチ概要(応募時の概要を原文のまま掲載)

私から見た日本人の頑張る精神
孫 伯仲
私が初めて日本のことを知ったのは四歳の時でした。当時、父は日本に行く夢を持っていて、父は祖父母の面倒や子育てをしながら、更に日本語の勉強もしていました。父のこの夢の実現のために頑張っている姿がずっと記憶として心に残りました。いろいろな理由があって、父は日本にくる夢を断念せざるを得ませんでしたが、私はその時、心に決めました。僕は父の夢を成し遂げると。

2009年6月に私は日本に来ました。ついにその夢を実現しました。日本に来て三ヶ月経った頃、電器店に行くと、入った途端に「いらっしゃいませ。いらっしゃいませ。」という言葉がずっと頭の周りに回ってきました。どうしてこんなに丁寧なのだろうと思いましたが、その時は理由が分かりませんでした。中国ではこんなに丁寧な対応をされたことがありませんでした。

またある日、学校のサークル活動をしている時、メガネが歪んでしまいました。その修理のため、メガネ店に行きました。その修理が終わって、お金を出そうとした時、驚いた言葉を聞きました。「お金はいりませんよ」って。「どうして」って僕が聞いたら、「こんな修理くらいでは誰にもお金はもらいませんよ」と。私はびっくりすると同時に、心で疑問が更に深まりました。中国では何を修理するにも、必ずお金を払うので、確かに驚きました。

それでは、市役所ではいったいどんな感じだったのだろうかと思いました。そこで、ある日申請のために、再び市役所に行きました。ところが、市役所でも同じで、丁寧で親切な対応をされ、快く手続きが終わりました。店じゃないのに、なぜ愛想がこんなによいのだろうかと思いました。

日本に来てもう2年が過ぎ、日本人と交流が深くなり、いろんな謎がだんだん解けてきました。私は、その丁寧さは日本人の仕事に対する熱心さから来ていると感じました。店の店員さんが丁寧なのは、まさしく仕事に対する熱情で、お客さんのために、一生懸命に仕事をしています。またメガネ店の人は人助けを自分の喜びとする心をもっているのでしょう。市役所はサービス業ではありませんが、一生懸命に市民のために尽くしています。それぞれのことは日本人の精神を表す側面と思います。日本人が自分の仕事に対して、精一杯に頑張る姿を僕は見てきました。将来中国に帰って、日本で学んだ知識や経験を活かすだけでなく、日本人が一生懸命に頑張る精神も伝えたいと思います。
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