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国際理解、国際協力のための各種コンテスト

 募集要項(2013年度) 

 最優秀作品(2013年度)【中学生作文コンテスト 高校生による国際交流体験感想文コンテスト】

最優秀作品【中学生作文コンテスト】(2013年度)

〜特賞(山口県知事賞)〜

※ 全国大会特賞(公益財団法人日本国際連合協会会長賞)を受賞

アフリカの貧困をなくすために,日本と国連が
アフリカの子供達のためにできること

下関市立菊川中学校2年 坂倉 杏香(さかくら きょうか)さん

 −もっと幸せな世界にしよう。君のために僕のために、そして世界のみんなのために−。

 マイケルジャクソンの「ヒール・ザ・ワールド」を知っているだろうか。この曲は私の目に世界の貧困という課題を映すきっかけを与えてくれた曲だ。アフリカの貧困をなくすために、アフリカの子供達のためにできることは何なのか。マイケルジャクソンの残したメッセージ、「世界を癒す。」私は、あのあまりに悲惨な現実を知ってしまった時、自分の生きている時間がどれだけ幸せだったかを思い知らされた。

 

テストでは、なかなか良い点が取れず、成績はもちろん悪い。だから勉強なんて大嫌いだ。宿題なんてなくてもいいのに!そう思っていた私が、まさか世界に学びを広げようと思うとは、夢にも思っていなかった。世界の貧困という大きな課題。知っているようで意外と知らなかった現状。いや、もしかしたら自分には関係ない、と目をそらしていただけなのかもしれない。

 

私は勉強は嫌いだったが、音楽は好きだった。ある時、音楽番組を見ていたら、優しいリズムの曲が流れてきた。「ヒール・ザ・ワールド」と出会ったのはこの時だ。私は画面の端に映る曲名を急いでメモすると、その後インターネットに向かった。文字を打って入力、検索。・・・あった、これだ。一回クリックするだけで曲が聴けるなんて便利だなぁ。そんなことを思いながら聴いていると日本語で訳された文も一緒に流れてきた。

「君達はみんな兄弟だ」「世界を癒そう」「死んでいく人達もいるんだ」「もっと幸せな世界にしよう」・・・・私は、何回も何回も、何回も再生を繰り返した。その内にこの曲が宝物のように思えてきて、このメッセージをもっとたくさんの人に伝えたい、届けたい、そう思った。

 

私にできることって何?世界では今、どんなことが起きているの?私はすごくドキドキしていた。大切な何かに気づかされて、このままではいけない、そう思って、もう、いてもたってもいられなくなった。

画面に映る画像や文章に衝撃を受けた。薬や設備がなく、病気で死にそうな子ども達、小さな女の子がおいしそうに飲んでいたのは茶色く濁った泥水で。今、こうしている間にもたくさんの命が失われている。一分間に十七人もの人が飢餓で亡くなるそうだ。

そのうち私は文字が読めなくなった。目頭が熱くなって、見えなくなった。私は何をしていたんだろう。こんなに幸せで恵まれていることに気付かず、自分が生きていることに文句を言っている。あの子達を助けないと・・・。

 

私は考えた。なぜこんなことが起こっているのだろうか。そうしてたどり着いた私なりの答えはこれだ。

「学びが足りない。」

昔、戦後の日本も食料は何もなく、アフリカのようだったと聞いたことがある。だとしたらなぜ今のような日本があるのか、それは学ぶことができ、生きるための知識

があったからだと思う。もう一つ、例えば貧困の地のお腹をすかせた子どもが三人いるとする。一人には魚をとってきてあげて食べさせる。もう一人には魚のとり方を教えてあげる。最後の一人には何もしない。この中で一番長生きするのは誰だろうか。

日本と国連がアフリカの子ども達のためにできること、それは彼らが自立できるような援助をすることだと思う。もちろん募金も大切だ。だけど集まったお金をワクチンや食料に変えて命が助かったとしても、それは一時しのぎにしかならない。やはり、生きるためには、「学び」が必要なのだ。

 

「世界を癒す。」そのためにどれだけの時間がかかるかは分からない。ただ、今はもっとたくさんの人にこの現実を知ってもらいたい。

 

〜特賞(日本国際連合協会山口県本部長賞)〜

アフリカの子ども達へ

周南市立富田中学校1年 白井 晶(しらい あきら)さん

 アフリカ。そこは、世界で最も厳しい生活を強いられている地域です。そこに住んでいる人々は「貧困」なために、多くの子ども達が深刻な食糧不足、つまり、栄養不足に苦しみ、毎日満足な食事もとれずにいます。また、学校に行くこともできず、鉛筆を持つことさえできないのです。想像のできない生活を、私達とは全てが違う生活を送っているのです。

 それでも、子ども達は明日へ生きようとしています。そんなアフリカに、そんな子ども達に、日本と国連は、何ができるのでしょう。

 

まず、子ども達が住める環境を作らなければいけないと思います。私は、すべての子ども達が将来の夢を持ち、それに向かって学んでくれることを、国連に一番望んでいます。子どもは、二十歳になれば必ず大人になります。

 大人は子どもとは違う。それは、もう親に頼ってはいけない。一人で生きていける環境に自分で変えないと行けないからです。日本では、子どもの頃の勉強を生かした職業に就き、自分でお金をかせがなければなりません。それは、どの国でも同じ。アフリカでも同じです。子どもの頃にきちんと教育を受け、初めて好きな職業に就くことができるのです。

 

子ども達の未来のためには、学校という環境を作らなければいけないと思います。その学校を作るためには、必要な物がたくさんあります。学校そのものがあるだけでは子ども達が望んでいる学校ではありません。先生が必要です。先生は、世界中の色々な国から派遣し、普通の教育だけでなく、先生の国の言語や文化なども教え、他の国に親しみを持ってほしいです。

 また、勉強をするには、教科書やノート、鉛筆などの文房具も必要です。これらは仕入れ、送るといいと思います。

仕入れるためには、お金が必要です。つまり、募金をする必要があります。募金以外にも、いらなくなった物などを寄付することもできるのではないでしょうか。

 

いくら子どもの時に勉強をして大人になっても、就く職業がなかったら、いつまでも貧困のままです。大人が就ける職業を、増やさなければならないのです。色々な職業の技術を知るためには、教える技術者が必要です。

 技術者も、世界の色々な業界から派遣します。アフリカの国民は自分の好きな職業に就き、子ども達はこの職業の中から将来の夢を持ってほしいです。

 しかし、環境が良くなったからといって、貧困ではなくなるという訳ではありません。

 

次に、生きるために絶対いる食べ物と水を増やさなければいけないと思います。アフリカでは、食事があまりとれず、栄養がとれずに死んでいく子ども達がたくさんいます。水も、私達が蛇口をひねって出てくる透明な水ではありません。人々はきれいな水を得るため、毎日汲みに行きます。水を汲みに行くのは、子ども達の仕事です。毎日、何十キロもある道を、何キロとある水を持って歩くのです。

 子どもの毎日の水汲みを阻止するには、村の近くに井戸などを造るといいと思います。これにより、村のみんなで水を分け合い、思いやりの心を持ってほしです。しかし、水だけでは栄養は取れません。食料が必要です。栄養をとるにはやはり、新鮮な食料が一番です。なので、農業を伝えるといいと思います。そうすれば、職業のない人でも、自分の食料、家族の食料を得ることができ、きちんとした栄養をとることができます。

 これだけで、すべてのアフリカの子ども達が私達と同じ生活を送ることができるようになるのは無理だと思います。だからこそ、世界の全ての国が向き合い、力を合わせ、アフリカの子ども達を救うべきだと思います。

 

すべての人が今のアフリカにできること。それは、今も笑顔でいることだと思います。私が一番に望んでいること。それは、今、この一秒の間でも、アフリカの子ども達に、笑顔が一つずつ増えていくことです。

 

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