ずっと憧れていた日本。着物やお寺や神社などの建物などの憧れが私を日本へ連れてきました。
私の留学中の使命、それは、日本とポルトガルの架け橋になること。さらに、日本人に日本のことを知ってもらうこと。日本人が真面目なだけでなく、もっとおおらかにのんきになってもらいたいです。
私はサビエル高校で2年生の生徒たちと一緒に学校生活を送っています。授業も一緒に受けています。授業は難しいけど、日本語に触れられるのが何より幸せ。
学校で友達を見ていて、日本の高校生は本当に大変。たくさんの科目を、長い時間一生懸命に勉強しています。テストも宿題もいっぱいある。もう少しのんびりしたらいいのに。
日本での生活を基本的には満足しているけど、ムカつくこともあります。それは、授業中、先生からの質問に、多くの生徒たちが黙っていることです。間違ったら恥ずかしいから黙っている?みんな同じ人間で、同じ学生で、学習している途中なんだから、知らないことがあるのは当たりまえ。間違えるからこそ、学べることがあります。
でも、その内気な性格が、日本の歴史に関係することがよくわかりました。江戸時代の鎖国、閉鎖的な農耕社会。歴史が日本人をクローズな性格にしたんですね。でも、歴史をずっとたどっていくと、世界中にいる全ての人々は一つの家族なのに……。日本の色々なものがカッコイイのに、こういうクローズな考えは全然カッコよくない! もったいない!
実は、こんな、楽天的に見える私も、小さい時、とても恥ずかしがり屋でした。私を変えるきっかけになったのは、バイオリンでした。
バイオリン教室での関わりの中で自分自身を少しずつオープンにしていくことで、ほかの人とコミュニケーションをうまく取れる自分に自信が持てるようになりました。自分をさらけ出すことは日本人には難しいかもしれませんが、「表現してみないと分からないし、話し合うことが、分かり合えるきっかけになる《のです。
まず、間違ってもいいから、自分の思いを言ってみよう。違いを恐れないで! みんなもっと自分に自信を持って、オープンになりましょう! すると、ずっと毎日が明るく、楽しくなることは、間違いありません。
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