韓国と日本の食生活に関する違いと共通点 |
キム インホ |
私が日本に始めて来たのは今年の4月4日です。正直、最初に山口に着いた時には「こんなに田舎なんだ」とちょっと失望しましたけど、時間が経つに連れ、山口だけの自然の美しさや人々の優しさに接してどんどん山口が好きになり今は山口人と呼ばれてもいいぐらい山口の生活になれました。
日本は韓国と同じアジアの国なのでそんなに衝撃的な文化の違いがあったわけじゃないんですけど、やっぱり外国だけあっていくつか「あ、これは韓国と違うな」とか「これは韓国と一緒だな」とか面白く思ったことはあります。というわけで、これから自分が日本に来てから感じたことをいくつか述べたいと思います。
私が今回皆様にお話ししたいことは特に韓国と日本の食生活に関する違いや共通点についてです。私が食生活に関する話題を選んだのは、食生活は我々人間にとってはとっても大事なことで食事は世界中どこへ行っても人間なら誰でもすることだからです。こういうわけで食生
活に興味を持ち食生活をめぐって韓国と日本はどう違うのか、どんなどころが類似しているのかが気になって今回お話しさせて頂くことにしました。
韓国と日本はお米を主食として食べてきましたが、その食生活には確かに違うところが沢山あります。
韓国と日本の食堂での一番の違いはおかずにあると思われます。韓国では一つのメニューを注文するとそこにはそのメニューだけじゃなくて色んなおかずが付いて来ます。でも、日本ではメインメニュー以外は別に注文しなければなりません。そして韓国では追加注文した場合お金を払わなくてもいいんですが、日本では追加料金を必ず払わなければならないので韓国で食べるようには日本では食べられません。しかし、食べ物のごみを減らすことができるのではないかという点ではいいことだと思いました。
日本でちょっとびっくりしたのが、食べる前には「いただきます」そして食事の後は「ごちそうさまでした」を言うことです。韓国でもこのような言葉はもちろんあるんですけれども、めったに使いません。韓国人は他人の家に行って食事をする場合は使いますけど、普通は何も言わずに食べます。後は人によって宗教がある人は食事の前と後で祈りをするぐらいです。
それとスプーンの使用法ももう一つの違うところですね。韓国では食事の時は必ずスプーンと箸を両方共使いますが、日本ではめったにスプーンを使わずに、箸だけでご飯を食べることが多いようです。
また韓国では昔から目上の人に対する尊敬が強いので、目上の人と食事をする時には必ず目上の人が一口食べてから食事をする傾向があります。でも、このような姿は日本では一度も見たことがありません。
それから麺類を食べる時も確かに両国は違います。例えばラーメンを食べる時は日本ではすする時に音を出しても良いと言われましたが、韓国では食べ物の如何によらず食べる時には音を出すのはお行儀が悪いと言われております。
後は出前文化もずいぶんと違いますね。韓国では外食をする時も勿論あるんですけど、家でしょっちゅう中華料理とか鶏肉や豚肉の料理など色んなものを配達してもらって家族で一緒に食べたり、学校で友だちと食べたりするのが一般的なのですが、日本では食事を配達してもらって食べることはめったにないようです。日本でも中華料理の店が韓国と同じ沢山ありますけど、違うところは韓国では中華料理の場合は直接そこに行って食事をするより家まで出前をしてもらって食べるのが一般的であることです。
肉の食べ方も韓国と日本では違うところが有ります。韓国では焼き肉屋に行って肉を食べる場合は必ずちしゃとか他の野菜と一緒に食べるのが普通ですが、日本ではたまに肉を食べに行ったら、野菜なしで肉しか食べなかった記憶ばかりあります。それに韓国では焼き肉屋で肉を食べた後はご飯とチゲ鍋のセットや冷麺を注文して食べるのが普通ですが、日本ではこれは見られない風景の一つです。
今まで自分なりに面白く思った色んな韓国と日本の食生活の違いをいくつか述べてきましたが両国の共通点もいくつかあります。
まず、家族が皆忙しいからまともに一緒にご飯を食べる時間が韓国も日本のように減りつつあることです。家族それぞれが出勤や登校のために朝を一緒に食べる時間は殆んどないし、昼御飯は職場や学校でするし、晩御飯もそとで食べたり、時間的にお互いに合わない場合が多かったりしてなかなか家族全員が揃って食事をするのがなかなか難しくなっています。
でも、家族全員が揃ってご飯を食べる際には皆笑顔で話しながら、楽しく食べるのは両国とも同じだと思います。この前、日本の方の家に訪れた時そちらの家族の方々と一緒に食事をする機会がありましたが、その時、とっても楽しい時間を過ごしたのが記憶に残っております。
「誰かと一緒に食事をするのはお互いに霊魂を配るのと同じだ」という諺を聞いたことがあります。食事は基本的に我々の生命を支え、エネルギーになるのですが、それ以外にも人と人の間の関係をより滑らかにする機能もあります。
あまり親しくない、一緒にいるのが楽じゃない人としょっちゅう食事をすれば仲よくなると言うし、ビジネス関係の人と食事をするのも食事を共にすることで雰囲気がよりよくなるからじゃないですか。だから恋人とも会って何もしなくても一緒に食事をするだけでデートになると言えるのではありませんか。誰かと一緒に食事をするのは、その人と親しくなりたいという意味だと私は思います。
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