皆さんこんにちは、私はラオスからやってきました。イヤーと申します。今日は「人の優しさは大きな力に」というテーマについて話をさせて頂きます。
皆さんは、外国人から日本人は優しいという言葉はよく耳にすると思います。しかし、なぜ日本人は優しいのか。私はずっと疑問に思っていました。今日はこれについて話をしたいと思います。そう言えば日本人は顔知らなくても何かを尋ねると優しく教えてくれるよね。これは確かに優しいと言わなければなりません。しかし朝、駅に歩いていくと、必死に何かに追いかけられるほど走っている日本人の様子が見えます。これは外国人から見ると恐怖を感じてしまうかもしれません。なぜなら、ラオスではこの様に走っている人の様子があれば周囲の人には泥棒だろうと思ってしまうに違いない。もちろん私は日本に来て日本人の様に走るようになりました。
私が日本にやってきたのは4年前でした。4年前と言えば皆さんは何が思い浮かびますか。私が出発する予定の2週間前に思わぬ事が起きてしまいました。それは東北大震災や原子力発電所の問題でした。両親や友達の皆さんに心配されて、もう日本に行く事を諦めようという意見も多くあり、自分が日本へ行くチャンスはもうない、やっ、あるとずっと思いながら毎日テレビで東北大震災のニュースを見ていました。そんな時あることに気づいたのです。皆さん覚えていますか?大震災の一瞬で町の形が消えてしまい、コンビニやスーパなどの食べ物もなくなり、東北の皆さんはお腹がすいていたはずです。しかし、買い物の時に皆さんは混雑することなく数百メートルの行列に並んで数時間も持っていました。このような思いやりや優しさは一歩前に進むためには大きなパワーだったと思います。私はこれを見て「クールジャパン」としか思い出せませんでした。そして、こんな社会の中で学びたいと決心し、日本に来る日を待っていました。日本人の優しさや思いやりを見て私に大きな大きなパワーを与えてくれたのです。この様な力を支えてくれて、ようやく私は日本に来る事ができました。
日本に着いてまず、驚いたのは日本人女性の笑顔でした。ラオスではお店やレストランなどに入っても店員さんの笑顔を見ることが出来ないというのは不思議なことではありません。しかし、日本での生活を始め、大震災の事を心配しながら過ごしていましたが皆さんの心温かい思いやりのおかげで私は心配することなく恐怖の世界から離れて安心して勉強できる世界に変わる事ができたのです。しかし、逆に日本人女性の笑顔にウットリしてしまった外国人も少なくないと思います。そう言えばある話「外国人男性が日本のレストランで食事をした。会計の時、店員さんの笑顔にウットリしてしまい、お釣りを貰うのを忘れて行ってしまいました。それでも店員さんはその男性を追いかけお釣りを払った」そうです。これも外国人に取ってはクールジャパンなんです。日本人の心優しいはこれだけでなく様々があります。例えば、海外では物を落としたら届けてくれるのは夢を見るだけに違いない。しかし、日本では夢ではなく本当に届けてくれるのはほとんどであると思います。この優しさの元で社会の様々な事を支えることになり、日本人の皆さんは安心し仕事に集中出来る。果たして国の発展や経済の成長に繋がるとも考えられます。優しさだけでも他人に大きな力を与えてその力をやる気の支援になり、やる気があれば社会を支えていくという繋がりになるのではないかと思います。ですから日本が優しい国、お互いに助け合い、豊かで住み良い国づくり、クールジャパンになるまでは日本人の皆さんの優しさが日本全体に大きな力を与えたと言えるのではないでしょうか。
私は日本に来て生活をする中、不安や心配などがありましたがこんな心優しい社会のおかげで学ぶ事ができ、安心するようになりました。技術を学ぶの他、日本人の考え方や日本人の心を少し理解できたではないかと思います。今後自分の国が日本の様な優しい国や思いやりのある人になれるようにもっと日本のことを理解し、その知識を活かしてクールラオスになったらいいなあ思います。日本人の皆さん、そして、留学生の皆さん今後、優しさを活かしてクールラオス、クールジャパン、クール世界になれるようにしましょう。
ご清聴ありがとうございました。
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