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外国人による日本語スピーチコンテスト

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スピーチ概要(応募時の概要を原文のまま掲載)

稲作ボランティアを経験して

エッシ パヤリ 【フィンランド】

 今年の3月フィンランドから留学生として来日しましたエッシ・パヤリです。目的は日本語の上達と日本文化を知ることです。

 学校生活は、通常の授業の他に部活動があります。私は生活研究部に入って、日本食の料理方法を学んでいます。

 5月になって、AFSから外国人による田植えの体験イベントの案内がありました。これは日本文化を知るチャンスと考え参加しました。指導者の指示で、 10センチ程度に伸びた苗を2〜3本をひと束にして植えました。田んぼは一面淡い緑に変化しました。

 9月になると、田んぼは黄金の稲穂に変わっていました。鎌で一株一株を丁寧に刈り取りました。このように収穫した稲はご飯や、お菓子に加工され誰かの口に入り、その人のエネルギーになっていると思うと、喜びでいっぱいです。このイベントを計画されたAFSに改めて感謝します。

 ところで、現在の日本の農作業はほとんど機械で行うので能率的ですが、 60年ぐらい前は手作業だったので多大な労力が必要だったそうです。だから、小・中学校は農繁期には春と秋には5日ぐらい学校を休みにして、子供にも手伝いをさせたそうです。

 日本人が稲を大切にする理由は、それが食生活のベースであるからだと思います。当時は、子供がご飯を残すと「目がつぶれる」と注意を受けたそうです。日本人が稲を大切にする理由が理解できます。他界された環境活動家マータイさんの言葉の「もったいない」と共有するものがあります。

 また、日本にはお稲荷様という稲の神様がいらっしゃいます。私が通っている華陵高校の近くに花岡稲荷神社があります。毎年11月3日には自然の恵みで得られた穀物を神様に感謝するお祭りと「狐の嫁入り」というユニークなイベントがあります。当日は大勢の人々で賑わうそうです。

 さて、ホストマザーはお米のお弁当を作って下さいます。時々、寿司屋にもつれていって下さいます。弁当もすしもブチおいしいです。フィンランドにも寿司屋がありますが、比べものになりません。

 私は「おいしい日本生まれのお米を多くのフィンランドの人にも食べさせてあげたい」と考えています。栽培技術の向上や品種改良でフィンランドでも稲の生産ができるかも知れないと思っています。

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